新工場建設プロジェクトに携わり、日々奔走!

生産技術

研究所と製造部門を“橋渡し”する仕事

生産本部の技術課は、研究所と製造部門の間に位置し、工場の生産効率を上げるために何ができるか、工程改良を含め検討・実行しています。研究、製造両方の知識が問われるので日々勉強ですが、その分、応用がきく強みがあります。

新工場建設にあたり、ゼロから設備設計などに携わる

新工場建設プロジェクトの一員として、プラント設計から携わっています。当社プロジェクトチーム総勢20名の中で唯一の女性で最年少ということもあり、フットワークを軽くして様々な課題に取り組みました。
本プロジェクトは、他社に委託している生産ラインを当社内に設けるというもので、製品の同等性確保、生産効率の向上などを目指しています。製品の販売先は国内外であり、各国の審査機関に応じた書類の整備、設備設計などを行う必要があり、プロジェクトに携わった当初は、WHOや、アメリカ、ヨーロッパなど各国のガイドラインを取り寄せて情報収集に奔走しました。
また、工場に導入する機器選定も行います。委託先の工場を見学し、生産ラインの従業員にヒアリングを行い、一つ一つの設備を検証して手作業の多い箇所を機械化できないか、最適な設備を導入できないかなど検討します。設備が持つ意味や技術、ノウハウを理解しないと務まらないので覚えることは膨大ですが、ラボスケールでの検証も経て、思い通りの結果が得られたときはうれしいですね。

コミュニケーションスキルの重要性を痛感

プロジェクトの進行においては、関連会社や他部署との調整が多く、コミュニケーションスキルの重要性を痛感しています。以前、他部署に協力してもらうために作業資料を作成したとき、自分の意図がうまく伝わらず、欲しい情報が手に入らなかったことがありました。円滑にコミュニケーションを図るためにも、ある程度時間に余裕を持たせること、事前打ち合わせを行うこと、相手の立場に立ったときに必要な情報は何かを念頭に置きながら行動する大切さを学びました。そして、プロジェクトを滞りなく進めるためには、自分で調べた上でわからないことがあれば詳しい人に素直に聞く姿勢も必要です。何がわからないのか、どうしたいのか、ゴールはどこかを明確にした上で質問すれば、周囲の社員、先輩方は親身にアドバイスしてくれます。みんなに支えてもらって、いくつもの難題を乗り越えられたと思っています。
今後は現在の職場で経験を積んだ後、研究職や営業職などにも挑戦し、研究から生産、営業まで様々なシーンで活躍できるようになりたいと考えています。

新工場の生産プラントに関する実験を行う。午後は部内会議の後、報告書を作成。

新工場建設に関する会議後、準備中の生産プラントの現場立ち会いを行う。その後、オフィスに戻り、進捗状況を記録し、整理する。

午前は前日に引き続き現場立ち会いを行う。午後からは最新の法規制に関するセミナーへ参加するため出張。

現場立ち会いの結果をもとに、エンジニアリング会社と生産プラントについての会議を行う。午後は、既存の生産プラントの効率化などに関する実験を行う。

前日の実験の続きを行い、報告書を作成。

ラボスケールでコンドロイチン硫酸を
精製しているところ
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ラボスケールでコンドロイチン硫酸を
精製しているところ

※本記事の内容は取材当時のものです。