中期経営計画のもと、各施策を推し進め、強固な収益基盤の構築に取り組んでまいります

当社は、「独創 公正 夢と情熱」を経営綱領として掲げ、糖質科学の知見を活かした、独創的な医薬品等を継続して創生し、患者の方々に提供することを通じて、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献することを基本方針としています。これにより、医療を含む社会の発展に寄与するとともに、当社の持続的な成長を目指しています。

 

当社では、昨年、3ヵ年の中期経営計画(2019年度~2021年度)を策定し、当社が再び成長軌道を描くための収益基盤を強化する期間と位置づけ、3つの重点施策に取り組んでいます。その進捗状況についてご説明いたします。
 

まず、1つ目の重点施策である「新たな収益の柱となる新薬開発の加速」では、2020年1月に変形性関節症治療剤SI-613の国内での製造販売承認申請を行いました。今後、確実な承認取得及び販売体制の早期立ち上げに向けて注力していきます。また、2019年11月に間質性膀胱炎治療剤SI-722の米国における第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を開始したほか、2020年5月には癒着防止材SI-449のピボタル試験段階へのステージアップを達成するなど、各開発パイプラインが着実に進展しています。
 

2つ目の「製品の市場拡大による収益基盤強化」では、2020年4月に変形性関節症治療剤SI-613の中国における共同開発及び販売提携に関する契約をエーザイ株式会社と締結し、開発品の多国展開を進めることができました。また、腰椎椎間板ヘルニア治療剤ヘルニコアにつきましては、使用可能となる施設が一部拡大するなど、より多くの患者の方々へ治療機会を提供するための活動が進展しています。引き続き、既存製品や開発品の製品価値を最大化するために、新規市場の開拓を迅速に行い、中長期的な収益基盤の強化を図っていきます。
 

3つ目の「生産性向上のための改革」については、2020年3月にカナダのダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクの全株式を取得し、子会社化しました。ダルトン社の有する技術やノウハウを当社の研究開発に活用することで、新薬開発を加速させるとともに、一部当社製品の製造移管も進め、生産最適化・効率化につなげます。また、当社グループに医薬品等の受託製造という新たなビジネスが加わり、収益モデルの多角化が図られました。これらにより、当社グループ全体での収益基盤を強化していきます。さらに、大幅な薬価引き下げに対応するための徹底的なコスト削減を目的としたプロジェクトが成果をあげつつあります。引き続き、生産管理体制や製造プロセス、サプライチェーンを含めた抜本的なコスト見直しを進めていきます。


このように各重点施策で多くの進捗があった一方、医薬品事業に係る固定資産の減損を実施しており、早期に収益改善を図ることが急務であると強く認識しています。今後も機動的な経営戦略のもと、各重点施策を推し進め、強固な収益基盤を構築して再び成長軌道を描いていけるよう、鋭意取り組んでまいります。

ステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続き一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2020年6月
代表取締役社長