確かな歩みを重ね、 未来につながる成長を実現します

当社は、2023年3月期からの中期経営計画において、「SI-6603の製品価値最大化」や「独自の創薬技術を活かした研究開発の加速」といった5つの重点施策を掲げ、推進してまいりました。

直近の取り組みとして、2025年3月に米国で非承認となった腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603については、再申請に向け、米国食品医薬品局(FDA)からの指摘事項への対応を着々と進めています。当社の最優先課題と位置付けて取り組んでおり、2026年3月までの再申請を目指しています。
また、国内で第Ⅲ相臨床試験を実施している変形性関節症治療剤Gel-Oneについては、小野薬品工業株式会社と共同開発及び販売提携に関する契約を締結しました。両社協力のもと、早期の承認取得に向けて着実に開発を進めてまいります。
さらに、癒着防止材SI-449については、2025年8月に国内で医療機器製造販売承認の申請を行いました。本材は当社独自の架橋技術を用いて創製した、コンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする癒着防止材です。既存製品とは異なり、粉末状という特性を活かすことで、腹腔鏡下手術における医療ニーズに応えられるものと考えています。現在、承認取得に向けて審査対応を行っています。

当社の次の成長ドライバーとして期待しているSI-6603を始めとした研究開発を推進することで、世界中の患者の方々の健康で心豊かな 生活の質の向上に貢献するとともに、企業価値の更なる向上にむけて、鋭意努力してまいります。

株主をはじめステークホルダーの皆さまには、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年12月
代表取締役社長