中期経営計画のもと、糖質科学に特化した創薬を通じて、 新たな成長ドライバーの創出に取り組んでまいります。

当社は、2023年3月期からの4ヵ年を「成長を実現する期間」と位置付け、中期経営計画を策定し、5つの重点施策を推進しています。
中期経営計画における重要な要素として、米国での腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の承認と上市が挙げられます。上市を通じて、米国において新たなヘルニア治療の選択肢を提供することにより、当社の成長を牽引する製品になると考えています。現在、生物製剤承認申請が米国食品医薬品局(FDA)により受理されており、米国市場での上市まであと一歩という段階まで進捗しています。
また、将来の事業展開を見据えて、カナダの海外子会社ダルトンケミカル ラボラトリーズ インクにおいて新製品を含む一部製品の生産が行えるよう、体制構築に向けた積極的な設備投資や人材強化等、グローバル視点での生産最適化を進めています。これらの取り組みを経て、本中期経営計画最終年度には過去最高の業績達成を目指します。
サステナビリティの取り組みも重要な課題として認識しています。環境負荷軽減の取り組みとして、二酸化炭素フリー電力を調達し、電力の非化石転換を達成しました。このような環境への取り組み等により、EcoVadisの「シルバーメダル」やCDPの気候変動分野における「Bスコア」といった外部評価を獲得しました。今後も地球と社会の持続可能な発展を目指し、さらなる成長を目指します。
株主をはじめステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続き一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2024年12月
代表取締役社長
