ヒアルロン酸は、私たちの体内のいたるところに存在しています。その濃度は、部位によって異なり、特に濃度が高いのは、へその緒(臍帯)、関節液、目の硝子体、皮膚などです。

部位によって異なるヒアルロン酸の濃度

1.目

目の硝子体(しょうしたい)は、眼球の水晶体(レンズ部分)の後方にあり、内側をうめる透明なゼリー状の組織です。ヒアルロン酸が多く含まれており、眼球を丸く保つ役割を担っています。

2.皮膚

皮膚は、外側から順に、表皮(ひょうひ)・真皮(しんぴ)・皮下組織の3つの層に大きく分けられます。表皮の下の真皮は、表皮の約10倍の厚みがあり、ヒアルロン酸が多く含まれていて、肌の乾燥を防ぐ役割を担っています。

3.関節

関節内の関節液にも、ヒアルロン酸が多く含まれています。関節内でヒアルロン酸は、関節の動きをよくする役割も担っています。

加齢とともに減少

からだの中のヒアルロン酸濃度は、加齢とともに減少していきます。 皮膚の濃度変化としては、40歳後半から減少していくことが報告されています。