Home > 糖質科学とは?

生化学工業が専門としている糖質科学は、糖鎖や複合糖質を研究する科学分野です。
糖質を構成する糖鎖は、ガラクトースやマンノース、アミノ糖などの単糖が鎖のようにつながったもので、たんぱく質や脂質と結合した複合糖質となって、私たちのからだを構成する細胞の表面にたくさん飛び出ています。さて、糖鎖は細胞の表面でどんな働きをしているのでしょうか?
糖鎖は「細胞の顔」とも言われ、細胞間のコミュニケーションをとるためのアンテナの役割をしていると考えられています。たとえば、私たちが人の顔をみて相手が誰かを見分けるように、からだのなかの細胞同士は表面の糖鎖によって認識し合い、そして糖鎖を介して必要な情報のやりとりをしています。
近年、いのちの誕生から老化まで、生命現象の様々な場面における糖鎖の重要な役割が明らかにされつつあります。ヒトゲノムの解読が完了した後、「ポストゲノム」として生命科学分野で注目されているのが、糖質科学なのです。


糖鎖と病気の関係にも注目が集まっています。ウイルスや菌などの感染症、免疫疾患、がんの発生・転移、生活習慣病など多くの病気のメカニズムに関わっているものと考えられているのです。
病気にかかった時の糖鎖の形や機能などの研究が進むことで、新しい治療法、診断法の開発につながることが期待されています。

※がん。細胞ががん化すると糖鎖の顔が変わる。
<参考>
転移性の高いがん細胞では、正常時にはわずかしか発現していない巨大糖鎖の量が増える