
品質にこだわることはもちろん仲間をひとつにまとめチーム力で世界一の原薬工場を目指す
品質にこだわることはもちろん仲間をひとつにまとめチーム力で世界一の原薬工場を目指す
プロフィール
- H.S.
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製造1課
幼い頃から人の役に立つ仕事をしたいと考えて、医療系の仕事を目指して薬学部に進み、大学で学ぶうちに多くの人の健康維持に貢献できる創薬の仕事に興味を持った。生化学工業では派遣社員からスタートし、品質管理の仕事に長く携わる。社風や働く人たちの人柄にも魅了され、契約社員を経て2021年に正社員に昇格を果たす。現在は原薬を製造する久里浜工場の製造課で製造に関するノウハウを身につけている。

原薬を作る最終工程は一番緊張する部分
品質管理の経験を活かして改善にも取り組む
私は派遣社員として就業を開始し、品質管理の仕事を経験したのち、2024年からは原薬を製造している久里浜工場の製造課へ異動しました。原薬製造は抽出やろ過等いくつかの工程がありますが、現在は最終工程を担当しています。担当しているのはコンドロイチン硫酸ナトリウムの工程で、これを製造したのち乾燥させて粉状にします。100キロ単位で作られるこの乾燥品を機械から取り出し、次工程を行う高萩工場へと送るために数キロ単位に梱包するのが大まかな作業内容です。
原薬を作る作業はダイナミックで感動がありますが、一連の製造工程の中で最も注意を払わなければならないのが、この最終工程といえます。乾燥させて取り出すといっても人の手で作業を行うので、異物が混入しないよう、また不要なところに触ったりしないように手の動きにも気を使います。最後の工程であるという緊張感もありますね。幸いこれまで大きなトラブルは経験していませんが、品質管理時代の経験から作業上の注意点などが目に付くと上司に提案して取り入れてもらうこともあり、工程が改善するとやりがいを感じます。

社内の人たちの協力を得て
製品試験の時間を12時間から6時間に短縮
生化学工業は上司や部署間の距離が近く、自分の考えや工程に関する改善点が反映されやすい環境があります。以前品質管理にいたときの経験ですが、非常に時間のかかる製品試験を改善したのもその一例です。
その試験は長いと12時間ほどかかるもので、ずっと効率の悪さが気になっていました。私はその試験が本当に必要なのか疑問を抱き、最初に試験を作り出した人に話を聞くなどして歴史や背景を調査しました。その結果、違うやり方でも可能なのではないかと試験方法を考え、データも取って問題がないことの検証まで行いました。その上で上司に提案しましたが、上司が親身に話を聞いて意見を汲んでくれ、結果的に私が改善した試験方法が採用されました。新しい試験法にかかる時間は6時間と半分になり皆に感謝されましたが、これも人や部署間の距離が近い環境を活かせた好例です。他にも業務の簡略化や新しい機械導入など、良いと思えることに取り組みました。必要だと認められれば採用してもらえることで、主体性が育まれ、若手の成長につながっているのだと思います。

背後から仲間たちを支援することで
チーム力を高めるようなリーダー像が目標
久里浜工場は現在、工場長が「世界一の原薬工場になる」というスローガンを掲げ、動いています。何をもって世界一とするかは人それぞれ。生産量であったり、チームとしての団結力であったり、一人一人が想いを持って行動しています。そんな中で私が実現したいのは、「世界一のチーム力」といえます。久里浜工場の人たちの何事も他人ごとではなく自分ごととして動こうという姿勢、困っている人を助けようという温かい環境は本当に素晴らしく、既に高いチーム力は存在しています。それを世界一だと自負できるほどのレベルにまで高められたら、結果として安心安全で品質の高い医薬品をお届けすることにつながっていくはずです。その実現に向け、私が目指しているのはみんなを支援できるようなリーダーになることです。前に出て引っ張っていくことも大切ですが、一方でそれぞれの考えを尊重し、支援するために背中を押す存在も必要です。私が理想とするのは後者であり、仲間を支え、世界一の久里浜工場を形作るため、縁の下の力持ちとして役に立てるような働きをしていきたいと思っています。