研究者・スタッフプロフィール RESEARCHER & STAFF PROFILE

毒性研究を通じて薬の安全性を追求 小島 康裕 安全性代謝研究室 2010年入社 大学院 工学研究科 化学生物工学専攻 修了

毒性研究のエキスパートを目指して

入社以来携わってきた毒性の基礎研究について、その成果を社内の研究発表会「アカデミック・フォーラム」で発表しました。論文投稿や学会発表も積極的に行い、毒性分野でのエキスパートになることが私の目標です。

学生時代とは全く違う、研究の心構え

製薬会社の研究活動は、新薬を世に送り出すことを第一の目標にしています。医薬品の開発過程においては安全性の試験が非常に重要で、ガイドラインについての深い知識も求められます。入社当時は学生時代の研究との違いを感じましたが、次第に新薬開発の現場に携わっているという実感と使命感がひしひしと沸いてきました。
私が現在行っているのは、毒性の一種である「骨毒性」の基礎研究です。たとえば副作用として骨壊死を生じる医薬品など、骨に害を及ぼす様々な物質について調べ、そのメカニズムを探るというものです。初めて関わる分野ですので、毎日が勉強の連続です。

試行錯誤を経て味わった、新薬開発のダイナミズム

入社から半年後、毒性基礎研究の一環として、骨を用いて行う候補化合物の毒性評価を担当しました。従来は生体に投与したり、培養細胞を用いて毒性を評価する方法が一般的でしたが、骨そのものを使うこの方法は社内で前例がありませんでした。一から文献を調査し、必要な実験手技を習得するとともに、知識と経験が豊富な先輩方からは様々なアドバイスをいただきました。さらに、学生時代に遺伝子工学研究で培った細胞培養の知識も大いに役立ちました。
綿密な試験計画を立て、予備実験をしながら試行錯誤を重ねた末に、最終的に望んでいた試験結果を得ることができたときは、大きな達成感を味わえました。またさらに、その実験結果が新薬申請時の資料として反映される可能性があると聞いたときは、新薬開発の一端を担うことができたと感慨深かったです。
また、この経験を活かして社内の研究発表会「アカデミック・フォーラム」に挑戦。他の発表者は先輩研究者ばかりでしたが、独自に取り組んだ「骨毒性の評価方法」について自信を持って発表しました。今後は社外の学会なども含め、若手のうちからどんどん論文発表していきたいと考えています。

Weekly Works

MON 月
社内試験の計画書を作成。各種文献にあたってもわからないときは、自ら予備実験を実施して確認する。
TUE 火
先輩の毒性実験の補助。採血管、注射器などの器具を準備し、投与する被験物質の調製を行う。
WED 水
昨日に引き続き毒性実験の補助。被験物質の投与を担当し、観察時間の合い間に習得中の実験手技の練習をする。
THU 木
自分で立てた実験計画に基づき、骨毒性評価の実験を行う。その後、翌日のグループミーティングの資料作成。
FRI 金
グループミーティング。仕事の進捗状況を報告する。同時に、毒性グループのメンバーから業務に関連した教育訓練を受ける。