生化学工業では、医薬品開発の源流から川下までのプロセスを密接に連携させるために、研究開発本部の傘下に関連部門を集約した体制を構築しています。医薬品の候補物質としてGAGs(Glycosaminoglycans,グリコサミノグリカン)およびその関連物質を調製する糖鎖研究、新規候補物質を作り出す合成研究、薬効の評価やそのメカニズムを解析する薬理研究、生体へ投与した際の挙動や副作用につながる特性を評価する安全性代謝研究、候補物質の物理的、化学的な構造や性質を調べる分析研究、工場レベルまでの原薬製造スケールアップを行う応用研究、最適な剤型を作り出す製剤研究、そして臨床開発、市販後の調査(製造販売後調査)まで、様々な創薬にかかる活動を一貫した体制のもと推進しています。
創薬研究の主要拠点である中央研究所では、先進の設備を揃え、充実した環境のもと、研究者の創造性を高め、自助風土の醸成を重視した運営を行っています。
近年、創薬の成功確率が低下している一つの要因して、創薬基盤技術の欠如が挙げられます。中央研究所では、他社と差別化した独自の糖質に関する科学技術と知識経験を蓄積しています。また、国内外の大学、企業と連携し、アイデア探索および新技術開発のための基礎研究も積極的に展開しています。これらを通じて、特化した技術と独創的アイデアをベースに、他社には真似のできない製品の創出を目指しています。
また、グローバルな視点での開発戦略を目指し、日米欧の規制に対応する研究を進めるとともに、世界水準の製品提供を目的とした初期製造体制も構築しています。

大阪大学に開設した寄附研究部門から創出された成果を基に、独立行政法人医薬基盤研の基礎研究推進事業プロジェクトに2010年より5年間の予定で参画しています。テーマは、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪に対するグリコサミノグリカンを用いた新規治療法の開発」で、当社のほかに基礎から臨床まで産学官から幅広い分野の研究者が加わっています。
