「独創的で高品質な医薬品を開発し、健康で心豊かな生活に貢献する」この想いが、私たち生化学工業の基本となる理念です。生化学工業は、この理念のもと、専門分野である糖質科学に研究開発の焦点を合わせた研究開発型製薬企業として、独創的な医薬品および医療機器等の創製に取り組んでいます。
近年、複合糖質の生命現象への深い関与が明らかになり、創薬領域における糖質科学の可能性は高まっています。当社は、2009年3月に策定した「生化学工業10年ビジョン」で掲げる『グローバル・カテゴリー・ファーマ』として着実な成長を持続するために、糖質科学という専門性を活かし、明確な研究開発戦略のもと、新薬開発の総合力の強化、タイムライン管理の徹底、他機関との共同研究・アライアンスの推進をとおして、独創的な新薬の開発・上市を実現していきます。
生化学工業は、新製品を速やかかつ継続的に創出するために、研究開発の対象物質や重点疾患を絞り込んだ効率的な研究開発活動を推進しています。
対象とする物質は、当社が長年携わってきた複合糖質の一種であるGAGs(Glycosaminoglycans、グリコサミノグリカン)です。当社は、60年以上蓄積してきた経験に基づき、GAGsの創薬研究および生産・製剤化技術のノウハウを有しています。その中で生まれたGAGsの一種である高純度のヒアルロン酸を主成分とする世界初の関節機能改善剤「アルツ」の研究開発および製造で、大きな成功を収め、長年にわたり世界的に高い評価を受けています。
現在、ターゲットとしているGAGsの中でも、ヒアルロン酸などのGAGsそのものを医薬品として応用するだけでなく、架橋技術などを用いGAGsを修飾した物質や、酵素や化合物などGAGsに働きかける物質なども対象物質としています。
また重点疾患として、関節機能改善剤アルツや眼科手術補助剤オペガンの開発、製造、販売を通じて長年培ってきた技術基盤や経験が活かせる運動器疾患、眼科領域疾患をはじめ、免疫・アレルギー疾患などに注目しています。

自社開発のスピードアップを図る一方で、製品パイプラインの早期拡充のために、外部の研究機関やバイオベンチャー企業・製薬会社などからの開発テーマの導入(インライセンス)にも積極的に取り組んでいます。重点疾患である運動器疾患をはじめ、医療ニーズの高い疾患・治療法をターゲットとし、他の開発テーマの進捗状況とのバランスを計りながら導入検討を進めるとともに、内外のネットワークの強化や組織体制の整備に努めています。
生化学工業は、大手製薬メーカーと比較すると規模は大きくないものの、医薬品等の販売を他社に委ねることにより、多くの経営資源を新薬開発に集中的に投入しています。これは、売上高の20%程度を研究開発費に充てることを基本方針としていることや、全従業員の約3分の1が研究開発要員であることにも表れています。(生化学工業単体では従業員の約45%が研究開発要員です。)今後も研究開発型製薬企業として、研究開発を重視する姿勢を貫いていきます。

